2017/10/02

鍛造



一般的にジュエリーを作る手法として、大きく分けて

「鍛造(たんぞう)」と「鋳造(ちゅうぞう)」

とがあります。


鍛造(たんぞう)は、地金の配合から始まり

溶かして、叩いて伸ばして、削って曲げて

ギコギコ、トンカン、つくっていく方法です。


対して鋳造(ちゅうぞう)は、ワックスを削り出して原型をつくり、

それを石膏に埋めてから熱してワックスを溶かし出し、

出来た石膏の型に溶けた金属を流し込む、ロストワックスという技法です。


どちらもけっきょくは手作業になるし

用途やデザインに応じて手法を使い分けるんですが、

ただ結婚指輪に関して言えば、SOILでは

そのほとんどを鍛造(たんぞう)でつくっています。


鋳造(ちゅうぞう)でつくったものにくらべて

金属の密度が高く、粘りがあり、強度があるからです。










鍛造だけでジュエリーを作るのは、とにかく時間と手間がかかります。

でもその金属の特性を考えながら

溶かして・叩いて・曲げて・伸ばして・削って

そうやって加工することが僕は好きだし、

失敗したりもするぶん経験を通して知識も増える。


あとなんとなく、仕上がりに風格が漂う。

ような、、、気がします。



そんなお話でした。